column|002 独立を考える前に…避けては通れない事業計画の話
バランスの取れた
事業計画とは…
しずおか信用金庫
ビジネスサポートセンター
中小企業診断士
新井 誠
不定期連載のコラム第二回目は事業計画です。健全な事業運営をするには避けては通れないのが事業計画の確立です。今回は中小企業診断士の新井さんに事業計画についてお話を伺ってみました。
中小企業白書2007年版によると、開業に当って皆様が最も苦労されることは開業資金の調達であるとのことです。開業資金の全てを自己資金で賄うことはなかなか困難であり、多くの皆様が金融機関からの借入金で資金を調達されています。以前と比較して開業資金の借入を巡る環境は恵まれたものとなっており、皆様におかれましても借入金による資金調達を検討されている方々も多いのではないでしょうか。
そこで一つ考えていただきたいのは、投資額や借入額を適正な水準に抑えるということです。「好きな仕事をやりたい」という思いで開業しても、事業開始後は予想以上に厳しい状況が続くというケースも多いのが実情です。そうした中で、開業時の投資額が過大となり借入額も大きくなると、返済負担が事業開始後の収支を圧迫することになってしまいます。
ですから投資額や借入額については、「売上は低め、費用は高め」に見積もった事業計画をもとに検討していくという心構えが重要となります。目標を高く持つことは経営者として大切なことですが、事業開始後のリスクを認識し、事前に対応を図っておくことも経営者の重要な役割だと思います。理想のお店を作りたいという思いと事業開始後のリスク、この2つのバランスをいかに取るか。非常に難しい問題ですが、一生に一度のことですからじっくりと考えてみませんか…?
自分の好きな仕事を好きなようにやりたいというのは誰もが持つ「願い」(夢)だと思います。そうした夢を実現したくて開業を志す人も多いのではないでしょうか。私自身もできる限りそうした皆様を応援したいという気持ちでおりますので、ぜひ何なりとご相談いただければと思います。


